春の行事

春は始まりの季節です。
心が浮き立つ時も不安に沈む時もある季節です。

「自分を生きる」ことを問題にしたお釈迦さまのみおしえは、みなさまの心に響く事があるでしょう。

どうぞお誘い合わせの上、お参りくださいませ。

春彼岸法座

仏教で「彼岸」というのは、川の向こう岸という意味です。
ご存じのように、仏教はインドで興りました。インドにはガンジス河という大河があります。覚りに至る道をそのこちら岸から向こう岸に渡る様子に例えられた言葉です。ですから、向こう岸「彼岸」というのは覚りの世界を指すのです。
浄土真宗の覚りの世界は「浄土」です。お経の中でお浄土は西の彼方にあると出てきますので、真西に太陽が沈む春分・秋分の日をご縁に、そのお浄土のこと、そこにお連れ下さる阿弥陀様のことをお聞きいたしましょうというのが、お彼岸という行事です。ですから春と秋と年に二回あるのです。日本では、春は始まりの季節です。色々なことが変わる時だからこそ、仏教のお話しをお聞きいただきたいと思います。


花まつり法座

 二千五百年前のインドで、お釈迦様はお生まれになられました。
仏教を明らかにしてくださり、いのちを歩む道をお示し下さったのがお釈迦様です。
そのお釈迦様が、お生まれになったことを喜びお祝いさせていただくのが「花まつり」です。
正覚寺でも、仏教をより身近に感じていただく為に、この花まつりをご縁としたご法座を、開かせていただいております。


降誕会法座

降誕会は、親鸞聖人のご誕生を祝って催される行事です。聖人は承安三年(1173)の四月一日、新暦になおすと五月二十一日、京都の日野というところでお生まれになりました。親鸞聖人がいらっしゃったからこそ、またあの人生を歩み、お念仏に出遇われたからこそ、私達がお念仏に出遇えているのだということを、よろこばせて頂く行事です。
降誕会の行事そのものは明治の頃に始まったので、新しい行事なのです。本山ではこの日、祝賀能や飛雲閣での抹茶接待など華やかな催しが行われ、ご誕生を祝っていました。
親鸞聖人のご誕生をご縁に、皆様自身がお念仏に出遇うご縁にしていただければと思います。